米国の消費者信用の健全性を示す3大主要指標を統合的に分析します。延滞率の上昇は消費者の財務ストレスの拡大を、低下は信用の質の改善を示します。
FRED(米連邦準備制度経済データ)から四半期ごとに更新されます
クレジットカード延滞率
クレジットカード貸倒償却率
自動車ローン延滞率
全体トレンド
延滞率とは?
延滞率は、貸出残高全体に対する30日以上延滞している貸出の割合です。消費者の返済能力悪化を示す先行指標であり、景気後退に先立って上昇する傾向があります。
主な変動要因:失業率の変化
金利水準(特に変動金利ローン)
消費者の所得の伸び
融資基準の変化
貸倒償却率とは?
貸倒償却率は、銀行が回収不能として償却した貸出の割合です。通常、120〜180日以上延滞した貸出が償却の対象となります。
延滞と貸倒償却の違い:延滞: 30日以上の支払い遅延(回収の可能性が残る)
貸倒償却: 回収不能と判断(損失が確定)
貸倒償却は延滞に遅行する
自動車ローンの特徴
自動車ローンは車両を担保とするため、延滞率はクレジットカードより低い水準にあります。しかし近年は、車両価格の上昇とローン期間の長期化によりリスクが高まっています。
最近のトレンド:平均ローン期間: 約68カ月と過去最長
サブプライム自動車ローンの比率が拡大
中古車価格の変動による担保価値リスク